ビジネスマナーは誰のため?

もし下記の項目の半分以上思い当たるところがあれば、ビジネスマナーができていないと言えるでしょう。

 

  1. 言葉の使い方が乱雑で、意味の通じない言葉や話し方
  2. 敬語の基礎がわかっていないため、お客様や上司に対してぞんざいな言葉づかい
  3. 常に仏頂面で、あいさつもろくにしない、いかにも面倒くさそうな応対
  4. お粗末なお辞儀・お客様の名前を粗末に扱う受付担当
  5. どのように応接室や会議室に通してよいかがわからず、ウロウロしている社員
  6. 応接室の配置がわからず、お客様に下座をおすすめして平気な社員
  7. お茶をお出しすることも満足にできない社員
  8. アポイントや会議の時間が守れない営業マンや社員
  9. 応接室に通されてもマナーを知らない営業マン
  10. メモも取らずに電話を切って終わりの社員
  11. きちんと確認していないから、誰からかもわからず勧誘電話までも通す取次電話
  12. 必要事項が明記されていない手紙やメールを送る社員
  13. 誤字脱字が多くて上司が恥をかいてしまう代筆の手紙やメールを送る社員
  14. 宛を消さず「様」や「御中」も書いていない返信ハガキを出す社員

     

 

会社の顔である社員の「接遇」がこんなありさまでは、お客様に不快な思いをさせ、
会社の業績アップは到底望めないでしょう。

こういう社員が1人でもいると「腐ったみかんの方程式」ではありませんが、全体に広がり、会社の接遇応対能力か低下してしまいます。

マナーのイロハを知らない若手社員をより良い社員に育てていくのは経営者・幹部・中堅社員の大切な仕事の一つです。

 

と書きましたがマナーとは一体、誰のためのものなのでしょうね。

本来マナーとは、敬意やおもてなしの気持ちで、相手に気分良く過ごしてもらいたいという自発的なプラスの感情のはずですが、誰かにマナー違反を咎められないために、何となく周囲に合わせているマイナスの感情でマナーが使われているように感じます。

「下座に通される」とか「宛を様や御中に変えていない」とか、私がされても何とも思いません。

「時間を守れない」に至っては、されたら相手の方に負い目が一つできるので「よくやってくれた」とさえ思います。

しかし「こんな失礼な扱いを受けるなんて」と憤慨される方が一定数どこかにいる以上これらの正しいとされているマナーの知識は必要になります。

「自分はされても大丈夫だけど、相手には出来ない」

マナー違反を揶揄するようなテレビの特集や、雑誌の記事を見るたびにマナーとは自衛の手段になっているように感じています。