俺はUVER WORLDのTAKUYA∞だ

パーマをあてた。髪のボリュームアップのために内巻きに一回ゆるくパーマをあてた。

私の髪はパーマが当たりやすいらしく、緩めにパーマをかけたはずが結構パーマが強く出てしまった。

それ自体は特に悪く思っていなかった。むしろクルクルな髪型が結構気に入っていた。

 

しかし予想外なはね方をしている箇所が一つだけある。

前髪からサイドに流れていく、こめかみ辺りの毛だ。

ここもゆるく内巻きにパーマをかけてもらったはずなのに、なぜか外ハネになっている。

普段かけているメガネのフレームの部分に当たって跳ね返ってクセが外ハネになってしまったようだ。

 

不思議なのは右側は何ともない外にハネてもいない。

同じようにパーマをかけメガネのフレームが当たっているのにもかかわらずだ。

左側だけ外にハネている。

それも結構なハネ具合だ、毛先が完全に上を向いている毛束だってある。

何気なくそのハネ具合を鏡で見ていた時に、鏡の中に私ではない人が浮かび上がった。

 

UVER WORLDのtakuya∞だ。

 

鏡の中のtakuya∞は丸顔で、目が細く、全体的にくたびれた印象があるが、この外ハネ具合は紛うことなきtakuya∞

 

鏡に向かい、自分の頬の辺りに手を添えて

「俺が…た…takuya∞…?」

なんて言葉が口をついて出た。

 

外ハネだけでtakuya∞を語るな。

そう思う方も多いと思う。

しかしtakuya∞takuya∞たらしめている要因は何だろう。

それは特徴的なあの髪型。

アシンメトリーで、左側の長いサイドの毛を外ハネさせているあの髪型だ。

 

ファンの間ではあの外ハネはtakuya∞ウィングと呼ばれているようだ。

そしてそのtakuya∞ウィングが私の左サイドの髪にも。

つまり私はtakuya∞ということだ。

 

長年、憧れの存在としてtakuya∞を追ってきて、ついに私はtakuya∞に並んだのだ。

 

takuya∞に並んだところで、takuya∞のブログでも見てみようか。

 

あ!

そだ。

5キロ地点あたりで俺に気付いて
追いかけてきて、追いつく前に転んで叫んでた人居たね。
君crew?

転んだの見えたけど
叫んでたから多分大丈夫だろうと思って
そのまま走り去った。
そして、何か叫んでるの分かったけど
聴き取れなかったや。

悪いけど
俺止まら無いんだよ。

伝えたい事あるなら追いついて来い。

ちなみにここに出てくる5キロ地点というのは
UVER WORLDのライブ後にtakuya∞はファンを連れて10キロのマラソンを行い、付いてこられた人に飯をおごるということをやっているそうだ。

 

まだまだ私はtakuya∞に並べていなかったようだ。