妻に妊娠線予防クリームを塗る童貞と化した夫
妻が妊娠しまして、今5ヵ月になるんですよ。
2週間ぐらい前からちょっとずつ妻のお腹がふっくらしてきまして。
生命の奇跡を目のあたりにして感動をしております。
妻は母になる準備をしていると同時に、当然女性でもありますから妊娠線が気になるという事で
妊娠線予防クリームを買っていました。
それがこれですね。
これを出産後まで毎晩お風呂上がりに塗る必要があるということで
僕が妻に塗っているんですけど。
これがまた変な感じなんですよ。
今でこそ慣れてきて塗り方や塗る箇所が分かっているからホイホイとスムーズに塗れるわけなんですけど、
最初の頃はそれはそれは覚束ない手つきでした。
他人の体にクリームを塗ったことがない+妊婦のお腹という世界一繊細な部分のマッサージという二重難。
自分の体にクリームを塗るなら塗り方も適当でいいし、力加減も分かるけど、他人のしかも妊婦の体じゃ訳が違う。
一番最初は塗り方の説明書を見ながらそろりそろりとお腹やら胸をぎこちなくクリームを塗りながらマッサージしてました。
時々「どう?」とか聞いたりして。
それがもう妻には可笑しかったらしく。
ananのセックス指南記事を片手に愛撫を実践する童貞みたいだと揶揄されました。
いやこれは仕方ないよ。
僕の中で女性(妻)の体をまさぐるというスケベ心と妊娠した妻の体を労りながらマッサージする慈愛の心が同居してるんだもん。
脳も混乱してたよ。
しかもちゃんと出来てるか不安だし、心境は童貞と同じよ。
えっ?これってセックスの前段階じゃないんですか?
でもやってることの割には木漏れ日のような穏やかな心境ですねって。
僕の脳がおかしなこと言ってた。
今やお互い慣れたもんで「チャッチャと済ませて寝るべ」みたいな感じですよ。
お腹にはたっぷりクリームをつけて下から上に。
胸は左胸は時計回り、右胸は反時計回りに円を描いて。
二の腕はひじから脇の下あたりまで。
お尻は下から上へ。
もはやお互いに作業ですよ。
赤ちゃんを介した夫婦の素敵なコミュニケーションとか想像してる人もいるかもしれませんが、
そんなロマンチックなことは全くなかったですよ。
僕「ほら、ここにもしっかり塗り込まなきゃ」
妻「ちょ、ちょっとどこ触ってるのよ、今はそういうのはダメよ」
僕「今は?じゃあ赤ちゃんが産まれたらいいのかい?」
妻「もう…バカ…」
チュッ…
みたいなのは全くないです。
妻なんてドラマ観ながらだし、かっこいい俳優さんと僕を見比べて「私にはこいつかー」とまで言いやがる。
しかしこのクリームすごいんですよ。
塗ってから24時間たってもクリームが無くなってない。
っていうのもこういうクリームを塗って、乾いてるときはサラサラでも水に濡れたらクリームのぬめりが感じられるアレね。
アレが塗った次の日の風呂で触った時に感じられるわけさ。
目に見える効果じゃないけど、なんか効いてそーって、保湿してそーって思いません?
妊娠線出来てしまった人でも効果あるらしいですよ。
世の嫁は旦那に塗ってもらったらいいと思います。
世の旦那は妻に塗ってあげたらいいと思います。
皆も恥ずかしい思いしやがれ。