妻にバレずにアークザラッドをプレイ







去る12月3日にソニー・インタラクティブエンタテインメントからPSクラシックが発売された。

収録されているソフトは、いずれも懐かしい名作ばかり。

アラサーのゲームっ子の方には共感していただけるだろう。

その中でも思い入れが強いのがアークザラッド1と2。

特に2はストーリーの重厚さとやり込み要素の多さから、発売当時にとてもハマり長い時間プレイした。

そんな私がPSクラシックを買って、アークザラッド2を快適にプレイするためにまず取りかかったことは

アークザラッド2へコンバートするためのアークザラッド1のデータ作り」でもなければ

「プレイ時間確保のための仕事や家事の前倒し処理」でもなかった。

私が一番に取りかかったことは「妻にPSクラシックを買ったことをバレないようにすること」だった。

 

今年で32歳になる私だが、未だにゲーム離れが出来ていない。

いつかゲームをしなくなる日が来るだろうと思い続け気付けばもう30代。

一生ゲームをすることになるんじゃないかと最近思い始めている。

しかし、そうもいっていられない。

環境が変われば習慣を変えなければいけないもので、

妻と一緒に暮らし始めてからは今までのように際限なくゲームをやり放題と言うわけにもいかなくなった。

もちろん私がゲームをすることに対して妻は一定の理解を示してくれているのだが、
それは私の余暇の時間の中で、更に妻との家族の時間を過ごした残りの時間をゲームに充てることで許されているという状況だ。

従って、それを崩すことは許されないし、崩そうとすることですら許されない。

今回のPSクラシックの購入はまさにその状況を崩そうとする行為に他ならない。

それもそのはず、アークザラッド2は普通にクリアするために60時間ほどかかってしまう。

これに2にコンバートするためのアークザラッド1のデータ作成に20時間。

アークザラッド2のやりこみに20時間。アークザラッド2を余すことなく遊び尽くすには約100時間もの時間が必要になってくる。

そんなゲームを購入した人間が「妻との時間を過ごす」と言ったって説得力は皆無だ。

ということでゲームをしている姿を見せない事はもちろん、購入したPSクラシックを妻に見つかってもいけない。

ところでアークザラッド2では縛りプレイも盛んに提案されている。

最もポピュラーな「仲間モンスター縛り」に始まり「装備縛り」「特殊能力縛り」や「使用できる仲間と道具、3文字縛り」なんてユニークなものもある。

今回私が挑戦する縛りプレイは「妻にバレずにクリアする」である。

延べ100時間もの間、妻に見つかることなくアークザラッド2を余すことなく堪能することは困難を極める。

ゲームをやっている姿が見つかることはもちろん、PSクラシックが見つかってもアウトなのだ。

しかも私の家に設置されているテレビはリビングに1台だけなのだ。

これは終わったか?そう思った私に天啓が降りてきた

ここで私の家のリビングを見てほしい。

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我が家のリビングの様子

ここから約10秒で

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10秒後の我が家のリビングの様子

こうだ。

PSクラシック本体を出していない状態でどうやって?と思うだろう
そのカラクリはこれだ。

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テレビの裏に

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隠しておきました。

 

普段の生活でテレビの裏を見る人がどれだけいるだろう。

年末の大掃除ぐらいでしか見ないんじゃないだろうか。

つまり今から年末まではこれがバレる心配はないというわけだ。

リビングでゲームをする憂いはこれで無くなった。

 

しかしもう一つの問題が浮上してきた。

それは妻は一日の大半をリビングで過ごすということだ。

せっかくリビングで安心してゲームに没頭できる環境になったというのにそのリビングには鬼がいた。これでは洗濯ができない。

ここでも一計を案じた。

これを見てほしい。我が家のベッドルームだ。

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ベッドルーム内の収納の様子

ここからも約10秒で

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10秒後のベッドルーム内の収納の様子

 

こうだ。

 

ベッド横の収納にテレビをセッティングしている。

先程、私の家に「設置されているテレビ」はリビングの1台だと言ったが、「設置されていないテレビ」はもう1台あるのだ。

それを有効活用。

妻はこのテレビが設置されている事すら認識していない。

完全犯罪とは人間の認識外のことを行うから完全と呼ばれるのだ。

リビングとベッドルームの2枚看板、これで妻にバレずにアークザラッド2を楽しもうと思う。